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伊能忠敬も見た「元庄屋の松」

「元庄屋の松」と呼ばれ、竹野町民たちから愛されていた樹齢200年以上の松の木が、かつて元庄屋(與田家)の敷地内にあった。松の根のもとに建てられている石碑には1800年ごろ(寛政年間)に、当時の與田治郎右衛門が近くの山から移植したという記述が残されている。この松の最たる特徴は軒先で伸びる長い枝であり、高さは約10mだが、幹の中ごろから伸びるその枝は15m以上あった(その長さは屋敷の一階の屋根を通り過ごし家の横にある路地を越えていた)。その姿からは力強い生命力を感じることができ、長年、町の"シンボル"として住民らから親しまれてきた。
江戸時代の測量家・伊能忠敬が全国測量で竹野村を訪れた際、元庄屋(與田家)の隣家である、住吉屋(御用地館)を宿にしており、おそらく伊能忠敬の一団もこの松の木を目にしていると思われる。
しかし、惜しまれながらも2012年(平成24年)に害虫被害により伐採されてしまう。伐採が決まってからは別れを惜しむように連日近隣の人々が軒先を訪れた。
【"神戸新聞"掲載「樹齢200年以上、町のシンボル、害虫被害 松伐採へ」(2012.9/27)】

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